2008年3月14日


文化庁長官 様
国土交通大臣 様
熊本県知事 様

熊本県天草市****
天草歴史文化遺産の会代表 木山惟彦
天草市****
天草市文化財保護審議会委員 鶴田八洲成
天草市****
天草市政を考える会代表 植村振作
天草市****
天草市民オンブズマン  中田 統

天草市の歴史文化遺産保護に関する要望書

天草市は現在、「まちづくり交付金事業」に係る天草切支丹館解体工事を実施していますが、その過程で歴史文化遺産(以下、文化財等という)の著しい破壊行為をしています。
天草市は、一方で大江、崎津天主堂周辺地域一帯のキリシタンの風土と景観を世界遺産に登録する働きかけをしながら、他方では、天草を代表する歴史遺産である中世本戸城跡に建つ天草切支丹館を、上記事業遂行のために解体し、埋蔵文化財の充分な調査もせずに地盤を掘り起こし、重要な本戸城本丸郭の史跡構造の改変をきたし、加えて、国の重要文化財である天草四郎陣中旗に描かれた聖杯を模した青銅製聖杯、及びキリシタン時代の茶人古田織部が作った織部灯篭の石材レプリカ3基を完全に破壊、廃棄し、天草四郎銅像の台座石、織部灯篭7基その他多数の屋外展示文化財等を、粗雑な工事によって破損しています。
これらはすべて、まちづくり交付金事業を優先遂行するために、天草の貴重な文化財等を犠牲にする行為であり、今後計画している天草切支丹館の新築工事を実施すれば、文化財等の破壊、損傷が一層拡大すると予想されます。
国、県の文化財保護担当官におかれましては、直ちに実地調査をされ、天草市に対して文化財等の破壊につながる切支丹館改修事業を直ちに中断し、文化財等の保護対策の徹底を勧告するなど、適切な措置をとられますよう要望します。
なお、上記事実を証する書類、現況写真を別紙のとおり添付します。
以上